【早大生が解説!】早稲田大学の教科別入試対策まとめ(文系学部編)

今回は早大生の筆者が、早稲田大学の入試対策についてまとめていきます。

主に科目ごとにどんな勉強をすれば良いのかということをご紹介しています。

早稲田大学を目指しているけれど、具体的にどんな勉強をすれば良いのか分からないという方にぜひ読んでいただきたいです。

早稲田大学の入試対策のまとめに入る前に

早稲田大学に合格するためには一体何が必要でしょうか?

答えは、当然ですが入試で合格点を取る必要があります。

では、その合格点とは具体的に何点なのでしょうか?

その答えは、70%以上です。早稲田大学の入試に限らず、大学入試では70%以上の点数が取れれば合格することが出来ると言われています。

欲を言えば、80%以上取れればほぼ確実に合格できますので、受験生は70%以上という数字を意識して勉強に取り組んでください。

早稲田大学の入試の科目ごとの対策

ここでは、早稲田大学の科目ごとの対策について見ていきます。

筆者は、受験で世界史を使いましたので、選択科目については社会科目に限ってアドバイスをさせていただきます。

英語の対策まとめ

早稲田大学の入試で最も重要なのが、英語の対策です。なぜなら、早稲田大学では下の表にあるように、

学部 外国語 国語 地歴・数学
政治経済学部 90 70 70
法学部 60 50 40
教育学部 50 50 50
商学部 80 60 60
社会科学部 50 40 40
国際教養学部 85 50 50
文化構想学部 75 75 50
文学部 75 75 50
人間科学部 50 50 50
スポーツ科学部 75 75 33

ほとんどの学部で英語の配点が高くなっているからです。英語は3科目の中でも最優先で取り組みましょう。

では、具体的に英語の勉強で何を頑張れば良いのかというと、最も大事なのが「長文読解」です。

早稲田大学の英語長文の特徴は、他大学に比べて長文の文字数が非常に多く、その割に時間が短いということです。

具体的には、政治経済学部志望の方であれば、1,000字以上の文章を20分以内に読解して、かつ問題に回答できなければなりません。

そのため、早稲田大学の入試英語で合格点を出すためには速読力を上げる必要が出てきます。速読力とは、読んで字の通り、文章を速く読解する力です。

では、英語の速読力を上げるためには、どのような方法で勉強するのが良いのでしょうか?

その答えは、音読とシャドーイングです。

音読は英語の文章を声に出して読むことです。この時に既に分構造やイディオム、英単語をしっかりと理解できている文章を読むのが効果的です。
文章を音読する際に、すでにその文章について理解した内容を想起しながら読みます。何回か音読をして慣れてきたら、どんどん読むスピードを上げてください。

シャドーイングは、音読よりも負荷が高い学習方法で、もともとは通訳の方の語学力を上げるトレーニングに利用するために開発された方法です。
やり方は簡単で、英語の音声を聴きながら、その音声に被せるようにその音声と同じことを声に出すという方法です。この時にも、既に学習が済んでいる文章を利用するのが効果的です。

国語の対策まとめ

早稲田大学の国語の入試では、必ず現代文と古文だけでなく漢文まで出ますので、漢文の対策までしっかりとしましょう。

とは言え、早稲田大学の漢文は特別難易度は高くないので、共通テストでコンスタントに8割取れるレベルまで上げることができれば十分でしょう。

現代文は、共通テストと比べると難易度は高くなります。「国民国家」や「権力」、「共同体」といった少しとっつきにくいテーマの文章がどの学部でも出ます。ですので、そのような難しいテーマに負けない論理的な読解力を身につけるようにしましょう。

現代文単語に関してですが、現代文を学ぶ際に、個人的には現代文単語は利用しなくても良いと思っています。

なぜなら、単語だけを学んでもその単語はどういった文脈で出てくるのかということがわからなければ、文章を読解するのに役に立たないからです。

現代文で必要な単語は、現代文の問題を解いた後復習をする際にグーグルで検索するなどして都度吸収するようにしましょう。

古文に関しても、共通テストと比べると難易度は高くなります。

しかし、早稲田大学の古文を攻略する際のポイントは、基本的な暗記事項(古文単語や文法、古文常識)をしっかりと覚えていることです。
古文では、知っているだけで取れるという問題が思っている以上に出ます。

ですので、古文に関しては何より先に暗記事項の勉強をするのをおすすめします。

社会科目の対策まとめ(世界史・日本史)

早稲田大学の入試では、教科書レベルを越えた単語や模試にも登場しないテーマ史が多く出題されます。

それらの難問に解答できるような知識を身につけるためには、

過去問を解く→間違える→復習→知識が身につく

というステップを踏む必要があります。

なぜなら、経験的にですが教科書で読んだ単語よりも問題を解いて分からなかった単語の方が強く記憶に残るからです。

また、早慶レベルの知識は早慶の入試でしか出題されませんので、早稲田大学の入試で出題されるような知識を問う問題を解くためには、早慶の過去問に当たるしかありません。

さらに、早稲田大学では、何年も前に出題された問題を他学部の入試で利用されるということが行われていますので、自分が知っている問題に当たる確率が高くなります。

しかし、ここで注意があります。社会科目を勉強している時に陥りやすいミスです。それは、間違えた問題の全てを暗記しようとしてしまうことです。いくら早稲田大学の入試で教科書レベルを越えた単語がでるとはいえ、間違えた問題全て覚えようとするとかなりしんどいです。

そこで、覚える単語と“捨てる単語”の線引きをするために、山川出版社の用語集を用いるのがおすすめです。

筆者は受験生の時、過去問を解いて間違えた問題を確認して、それまで自分が見たこともない単語だった場合、山川出版社の「世界史用語集」を確認してそこに載っていれば覚える、載っていなければ捨てるという方法で判断をしていました。

標準化について

早稲田の入試で注意することとして、「標準化」があります。

標準化とは、選択科目ごとの難易度を調整し、不公平が生じるのを防ぐための制度です。

例えば、社会科学部の入試では選択科目として世界史Bと日本史B、数学ⅠA・ⅡBがあります。この中で世界史と日本史では毎年平均点が20点程度になる一方で、数学では平均点が10点程度になります。

このままの点数では数学の受験者にとって不公平なので、数学の受験者と世界史、日本史受験者の間で得点調整を行うことで、不公平を解消しようとします。これが標準化です。

それでは、具体的に受験生は標準化について分かったからといって何が出来るでしょうか?

はっきり言えば、標準化を理解したからといって受験生がどうこうできることはありません。

できることがあるとすれば、過去問を解く際に社会科目選択の方であれば、合格点を上回る点数を取っても驕らない、数学選択の方であれば合格点を下回っても凹まないということくらいでしょうか。

ちなみに、大学側は標準化のプロセスを公開していないので、過去問で出した点数を自分で標準化することはできません。様々なサイトで憶測の標準化のやり方が解説されていますが、それらは全て憶測の域を出ないので、真に受けないことをおすすめします。

早稲田大学の教科別入試対策のまとめ

ここまで、早稲田の入試で合格点を取る方法についてざっくりとですがご紹介させていただきました。

早稲田大学の対策についてポイントをおさらいしておきます。

もしかすると、意外なことが書かれていないのでがっかりしたという方がいるかもしれません。

しかし、付け焼き刃のテクニックでどうにかなるほど早稲田の入試は簡単ではありません。地道な作業を繰り返すことで入試を乗り越える実力がつきますので、受験生のみなさん頑張ってください!