こんにちは。武田塾の井関です!
大学受験は大学を決めるだけでなく、学部や学科も選択する必要があり、とても難しいですよね。高校受験とは異なり、出願できる大学の数も基本的には制限がないため、どれくらい出願すればいいのか悩んでしまうと思います。
そこで今回は、受験校の適切な数とその決め方について解説していきます。第一志望が国公立の人と私立の人とでは考え方が異なってくるため、それぞれ分けて説明していきます。
目次
基本的な志望校の考え方
何校受けるのか?
大学受験は高校受験と異なり、範囲が全国になる上、難易度も高校受験よりも高いため、どのくらい出願しておけば安心なのかよく分からないと思います。そこで、全国の平均的な志望校の数を見てみましょう。
河合塾の大学入試情報サイトでは、現役と浪人問わず、一人当たり平均4校受験するという調査結果が報告されています。(河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」から引用。)
志望校を決める時に大切なこと
受験校を決める際に重要なことは、第一志望の受験日に自分のベストコンディションの状態を持っていくということです。「ベストコンディション」とは具体的に、①試験慣れすること、②第一志望の対策に十分時間を注ぐこと、③心身共に健康的な状態であることです。
①試験慣れすること
大学受験は学生にとって大きな人生の分岐点になります。なぜなら、就職やその後の人生にも影響してくるからです。だからこそ、試験当日は今まで頑張ってきたというプレッシャーもあいまって、とても緊張します。また、他県へ受験しに行く場合、新幹線や飛行機を使う人もいるでしょう。普段とは大きく異なる環境では、いくら力があっても試験で100%発揮するのは難しくなります。
しかし、第一志望の受験日より前に複数回受験をしておくことで、第一志望の受験ではよりリラックスして臨むことができるようになります。試験当日は自分が想像していなかったトラブルが発生するかもしれませんが、複数回受験をしたうえで第一志望に臨めば、想定されうるトラブルにもすぐに対応でき、落ち着いて試験に取り組めます。
②第一志望の対策に十分時間を注ぐこと
併願校をたくさん受験すると、それぞれの大学の対策をする必要があるため、第一志望校の対策に十分な時間が確保できない場合があります。大学受験のプレッシャーから、第一志望校の受験前に併願校の合格を確保したいと思うがばかり、併願校の対策に力をいれてしまうのは本末転倒です。
第一志望の対策をしつつ、併願校にも備えたいという人は、自分の得意科目の配点が高い入試方式や、第一志望校の対策が他の併願校でも有効な併願先を探してみましょう。効率的に勉強時間を使うことができます。
また、共通テストの得点を利用できる私立大学の入試方式を活用することで、効率的に受験校を増やすことができます。しかし、共通テスト利用入試は共通テスト前に出願をするので、テストの結果を見てから出願校を決めることはできません。
③心身共に健康的な状態であること
併願校をたくさん受け、試験日が連日で続くあまり、第一志望校の受験日に心身共に疲れている状態では意味がありません。併願校の受験であったとしても、受験は心身共に疲弊します。
心身共に健康的な状態で第一志望校に臨むためには、受験日程のスケジューリングも非常に重要です。連続した試験は精神的にも体力的にも大きな負担となるため、日程が重ならないように計画を立てましょう。併願校が多い場合でも、最低1日は空けることをおすすめします。
国公立大学
国公立大学は基本的に共通テストの受験が必須となる上、前期・中期・後期それぞれのタイミングで1校しか受験することができません。したがって、国公立大学は最大でも3つの大学しか出願することができないため、慎重に出願校を選定する必要があります。
また、国公立大学受験生の特徴として、共通テスト本番の点数によって出願先が変わることが多いです。以下のような、あらかじめ想定されるケースによって出願先の大学を考えておくのがおすすめです。
・目標の点数が取れた場合
・目標の点数が取れなかった場合
・大きく失敗してしまった場合
共通テストが終わってから、志望校選びに時間を取られるのは非常に勿体無いです。二次試験対策に振り切れるように、共通テストの前から考えられるケースに合わせて志望校を選定しておきましょう。
多くの人が併願校として受ける私立大学については、次の項目で説明します。
私立大学
国公立大学と異なり、私立大学は何校でも受験することができます。ただし、何校でも受験すればよいというわけではないため、注意が必要です。
①ダイアモンド型
受験校を考える時の基本的な考え方として、「ダイヤモンド型」という言葉があります。受験戦略において「ダイヤモンド型」というのは、実力に応じてバランスよく受験校を選ぶということです。
・チャレンジ校(やや難易度が高い大学):1~2校・学部
・実力相応校(現在の学力がで合格の可能性が高い大学):3~4校・学部
・安全校(確実に合格できる大学):2~3校・学部
自分の実力に応じて、受験校を3つの区分に分けた時に、ダイヤモンドの形のようになっているので「ダイヤモンド型」と呼ばれます。
また、受験日程を組む際の工夫として、安全校→実力相応校→チャレンジ校の順で受験することをおススメします。このような日程で受験が進むと、安全校や実力相応校で合格してからチャレンジ校に臨めることもあるため、心に余裕がある状態で第一志望の受験に取り組めます。
②それ以外の考え方
受験生の皆さんの中には、「学部は何でもいいけど、とりあえず◯◯大学に進学したい」という大学名にこだわりが強い人もいます。そういう方は片っ端からいきたい大学の学部の入試を受けるという選択肢もあります。しかし、自分が興味がない学問について4年間かけて勉強することになる可能性もあります。
また私立大学の場合、共通テスト利用で出願することもできます。費用はかさみますが、共通テストを受験するだけで出願することができ、効率的に出願校を増やすことができます。特に、国公立大学志望者は共通テスト後は二次試験に向けた対策に追われるため、共通テスト利用を利用する人も多くいます。
③考慮すべき点
私立大学は国公立大学に比べて、受験料が高くなります。スケジュールや経済的な負担も考慮して、受験校は決定しましょう。例えば、国立大学の二次試験の受験料は17,000円ですが、早稲田大学の受験料は1学部当たり、35,000円になります。
まとめ
今回は大学受験の受験校の数や併願校の考え方についてご紹介しました。
大学受験は今後の人生にも大きく関わってくるからこそ、強いプレッシャーを感じますし、少しでも安心するために多くの大学を受験しようと考えてしまうかもしれません。しかし、闇雲に多くの大学を受験すれば良いというものではありません。一番大事なことは、自分が最も合格したいと思う大学の対策に時間を割くことです。
自分の受験科目や各大学の受験日などを総合的に判断し、心身共に無理のない受験計画を立てるようにしましょう。
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