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文理選択の決め方5ステップ!夢がなくても後悔しない選び方や文系・理系の違いを解説

文理選択の決め方5ステップ!夢がなくても後悔しない選び方や文系・理系の違いを解説

こんにちは!
武田塾で11校舎の統括をしている井関です!

みなさんは、このように悩んでいませんか?

多くの高校では、高校1年生の6月ごろに最初の希望調査があり、秋から冬にかけて文系・理系のどちらにするかを決めます。文理選択は、受験科目や進学できる学部に直結する大事な分岐点です。

そこで本記事では、文理選択の基礎知識や文系・理系の違い、後悔しない決め方などを解説します。やってはいけない決め方や迷ったときの考え方も紹介するので、あわせて参考にしてください。

記事を読めば、将来の夢がまだなくても文系・理系を決められるようになります。ぜひ最後までお読みください!

井関 真大(いせき まさひろ)

井関 真大(いせき まさひろ)

井関 真大(いせき まさひろ)

SalTree株式会社 代表取締役/武田塾11校舎運営

1993年、東京都立川市生まれ。
高校3年生の4月に武田塾御茶ノ水本校へ入塾し、偏差値31から明治大学商学部への逆転合格を果たす。大学在学中に英検1級を取得した後、イギリスのイースト・アングリア大学へ正規留学。その後、一般企業で英語を活用した実務経験を積み、25歳で独立。

現在はSalTree株式会社の代表取締役として、首都圏および関西圏を中心に武田塾10校舎を運営。これまで難関国公立大学、早慶上智、GMARCHなどへの合格者を多数輩出している。

また、武田塾の学習カリキュラム作成に携わったほか、YouTube「武田塾English」「武田塾チャンネル」への出演実績を持つ。「武田塾English」では、井関が出演した動画を含め累計400万回以上再生され、社会人向けの英語学習情報を発信してきた。

自身も英語初学者の状態から、英検1級、TOEIC990点、Cambridge英検CPEなどを取得。その経験をもとに、再現性の高い効率的な英語学習法を発信している。

【資格・研修実績】

〈英語資格〉
・実用英語技能検定1級(通算6回合格)
・TOEIC Listening & Reading 990点(満点)
・TOEIC Writing 200点(満点)
・IELTS Overall Band Score 7.5
・ケンブリッジ英語検定 C2 Proficiency(CPE)

〈コーチング〉
・ZaPASSコーチ養成講座 Entry/Basic/Step Up/Advance 修了(2025年)

【著書】
・『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)
・『大学入試 逆転英単語2000 武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト』(アルク)

井関 真大(いせき まさひろ)のプロフィールページ
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文理選択とは?基礎知識や全体のスケジュールを解説

まずは、文理選択とは何なのか、いつ決めるのかを確認していきましょう。

文理選択とは高2から学ぶ文系・理系を決めること

「文理選択」とは、高校2年生から文系科目と理系科目のどちらを中心に学ぶかを決めることです。

どちらを選ぶかで、履修する教科・科目が変わり、大学入試で受験できる学部や入試方式に影響します。学校によっては、「文系なら日本史か世界史か」「理系なら物理か生物か」といった科目まで同時に決めます。

文部科学省の「高等学校生の文系・理系の選択状況について」によると、文系・理系のコース分けを実施している高校は3校に2校(66%)です。ただしこれは、2013年の報告書に基づくデータのため、現在は多少変わっている可能性があります。

いずれにせよ、コース分けの有無や選べる科目は、学校ごとに違う点を覚えておきましょう。

文理選択は高1の秋~冬に実施する高校が多い

文理選択は、高校1年生の秋から冬に実施する高校が多く見られます。

一般的なスケジュールは、以下の表のとおりです。

時期やること
高1・6月ごろ・1回目の希望調査
・この時点では仮でOK
高1・夏休み・オープンキャンパス
・気になる学部を調べる
高1・11月ごろ・最終の希望調査
・迷ったら担任に相談
高1・12月ごろ・三者面談で最終確認
高2・4月・コース別の授業開始

多くの高校では、高校1年生の10月から12月に文理選択が行われ、高校2年生の4月からコース別の授業が始まります。秋までに自分の進路に合った科目選択ができるよう、なるべく高校に入った直後から考え始めておきましょう。

ただし、高校3年生から文系・理系に分かれる高校や、文理選択そのものがない高校もあります。自分の高校の日程を、早めに確認しておくことが大事です。

高1で決めるのは高2から授業が分かれるため

文理選択を高校1年生のうちに行うのは、高校2年生の4月から文系と理系で時間割そのものが変わるからです。

時間割が分かれる背景には、次の2つの事情があります。

  • 大学の受験科目に合わせて授業がコース別になるため
  • 数学Ⅲや理科などは高2から学ばないと入試に間に合わないため

「入学して半年で決めるのは早い」と感じるかもしれませんが、文理選択の内容しだいでは、本来自分が行きたかった学部に行けなくなる可能性もあります。

「まだ早い」と先送りせず、高校1年生の春から情報を集め始めましょう。

文系と理系の違いを3つの項目で解説

文系と理系の違いは、主に以下の3つです。

1. 学ぶ科目と受験科目

学ぶ科目と受験科目の違いには、文理選択の影響が大きく表れます。

「文系・理系で学ぶ科目」と「大学の一般選抜で受験する科目」の代表的な組み合わせは、以下の表のとおりです。

項目文系理系
高校で多く
学ぶ科目
・英語
・国語
・地歴公民
・数学
・理科
国公立の
共通テスト
・社会2科目
・理科基礎
・社会1科目
・理科2科目
二次試験・
私立入試
・英語
・国語
・社会
・数学
・英語
・数学
・理科

引用:2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学協会の基本方針-(国立大学協会)

国立大学の共通テストは文系・理系ともに「6教科8科目」が原則です。使う社会と理科の科目は大学・学部ごとに異なります。

なお、文系は数学Ⅲや物理・化学などを学校で履修しないことが多いため、理系学部の受験は難しくなる点に注意しましょう。

2. 大学での学び方と学費

理系は授業や課題にかける時間が長く、大学院まで進む人も多いのが特徴です。そのため、在学年数と学費の両面で、理系のほうが文系より負担が大きくなる傾向があります。

文系と理系の大学での学び方と学費の主な違いを、表にまとめました。

項目文系理系
2年生の
学習時間
短めの傾向やや長い傾向
4年生の
卒業論文
かける時間は
短め
かける時間が
長い
大学院進学率人文科学4.6%
社会科学2.8%
理学47.5%
工学40.4%
私立の学費
(初年度)
約121万円約155万円
私立の学費
(4年間の目安)
約419万円約549万円
国立の授業料
(標準額)
年53万5,800円年53万5,800円

引用:

表のとおり、理工学部では4割以上が大学院に進みます。修士課程まで進めば在学期間は学部4年と修士2年の計6年間で、医師や薬剤師を目指す場合も学部だけで6年間です。

その分、学費の負担も大きくなります。私立大学であればなおさらで、入学料と4年間の授業料・施設設備費を試算すると、理系は文系より約130万円多くかかります。

理系進学を考えるなら、大学院も含めた6年間の学費の見通しを早めに家族と話しておきましょう。お金の心配を先に解消しておけば、あとから進路を狭めずに済みます。

3. 就職先と年収

文系と理系で就職率はほぼ同様で、違いが出るのは就職する業界と年収です。主な違いは、以下のようになります。

項目文系理系
就職率98.0%98.1%
多い職業事務・販売
(6〜7割)
専門・技術職
(6〜8割)
多い業界・卸売
・小売
・情報通信
・製造
・情報通信
平均年収
(男性)
約559万円約601万円
平均年収
(女性)
約203万円約260万円

引用:

理系は専門を活かす技術職に就く人が多く、工学では就職者の8割以上が専門的・技術的職業です。

また、労働政策研究・研修機構の「社会人の学び直し調査」では、文系専攻からIT・技術系の仕事に就く人も2010年代後半から急増しています。

なお、年収は2011年の研究で理系のほうが高く、2025年の同機構の調査でも、理系学科を出て理系の職に就いた人は、文系学科を出て文系の職に就いた人より賃金が約5%高い結果でした。ただし、これは職種などの違いも含みます。

就職先や年収はあくまで学んだ先の結果なので、「理系の方が有利」と安直に選ばず、「何を学びたいか」から考えましょう。

文理選択の具体的な決め方5ステップ

文理選択を後悔せずに進めたいなら、以下の5つのステップを踏みましょう。

ステップ1. 好き・得意な科目と興味のある分野を書き出す

まずは、以下の3項目を紙に書き出してみてください。

  • 好きな科目
  • 得意な科目(テストで点が取れる科目)
  • 興味のある分野

「好き」と「得意」は一致しないこともありますが、迷ったら「好き」を優先しましょう。好きな科目なら、難しい内容にぶつかっても勉強を続けやすいからです。

例えば、機械や生き物の仕組みに興味があるなら理系、歴史や世の中の動きに興味があるなら文系が候補です。「好き」と「興味」を軸に、自分が学びたい科目や就きたい職業を探しましょう。

ステップ2. 将来就きたい職業や学びたい内容から方向性を仮決めする

書き出した内容をもとに、将来の職業や大学で学びたい学問から、文系・理系どちらに近いかを仮決めします。

将来なりたい職業が決まっているなら、それを一番大事にしてください。職業ジャンルごとの文理の目安は、以下の表のとおりです。

文系・理系職業ジャンル
理系が基本・医療・薬
・ものづくり・技術
・建築・土木
理系が多い・看護・リハビリ
・研究・開発
・農業・食品
・環境・エネルギー
文系が多い・士業・法律
・金融・保険
・営業・事務
・商社・流通
・マスコミ・出版
・観光・サービス
・福祉・保育
どちらからも・IT・Web
・公務員
・教育

引用:

文系が多い仕事は、理系出身でも目指せるものがほとんどです。例えば、弁護士になるための司法試験や公認会計士試験には、出身学部の条件がありません。

反対に医療系の資格は、決められた理系の課程を修めないと受験できない点に注意しましょう。

なお、なりたい職業が決まっていない人は、大学で学びたい学問から考えてください。学部の分類についても、表にまとめました。

区分主な学部
文系・文学部
・法学部
・経済学部
・経営学部
・社会学部
・国際関係学部
理系・理学部
・工学部
・農学部
・水産学部
・医学部
・薬学部

ただし、学部名だけでは文系・理系を判断しきれない場合もあります。文系のイメージが強い経済学部でも、統計などで数学を多く使います。

また、「データサイエンス学部」のような文理融合学部は、文系・理系どちらの科目でも受験できることが多いのが特徴です。

入試科目を調べるうちに、興味の方向が変わることもあります。この時点では、あくまで「仮決め」のつもりで気楽に選びましょう。

ステップ3. 気になる大学・学部の入試科目と配点を調べる

仮決めした方向が合っているかは、気になる大学・学部の入試科目と配点で確かめましょう。

入試で必要な科目は、学部によって変わります。私立大学の一般選抜で多い組み合わせは、以下の表のとおりです。

学部課されやすい科目
文・法・英語
・国語
・社会
経済・経営・英語
・国語
・社会
・数学
理・工・英語
・数学
・物理
・化学
医・薬・英語
・数学
・化学など理科
看護・英語
・国語
・数学
・化学
・生物

表はあくまで目安で、同じ学部でも大学や入試方式によって科目は変わります。気になる大学が見つかったら、募集要項で科目と配点まで確かめておきましょう。配点を見れば、得意科目を活かせる学部・学科も見えてきます。

一般選抜以外を考えている人も、募集要項の確認は欠かせません。学校推薦型選抜や総合型選抜でも、出願資格として特定の科目の履修を求める大学があるためです。

なお、入試方式ごとの違いや志望校を決める時期については、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:推薦入試と総合型選抜(AO入試)の5つの違い!向いている人・後悔しない対策を解説

関連記事:大学受験の勉強はいつから始める?学年別のやるべきことと塾・予備校に通う基準

ステップ4. 理科・社会・数学の科目を決める

文理と同時に科目を選ぶ学校では、志望学部の入試科目に合わせて、理科・社会・数学をどこまで履修するかも決めます。

科目ごとの考え方の目安は、以下のとおりです。

科目文系理系
理科化学基礎・
生物基礎など
基礎科目を2つ
物理か生物かを
志望学部の
入試科目で選ぶ
社会日本史・世界史・
地理などから
国公立なら2科目
国公立なら
1科目
数学国公立なら
数学B・Cまで
数学Ⅲ・Cまで

引用:令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等(大学入試センター)

数学Ⅲが必要かどうかは、目指す大学・学部によって変わります。理系の国公立大学は数学Ⅲまで出題されることが多い一方、看護系のように数学Ⅲを課さない学部もあります。

また、文系でも国公立志望なら、数学B・Cを学ぶ必要があるでしょう。

必要な科目がまだ定まらない人は、独学では補いにくい科目を選んでおくと安心です。受験で使う科目を選べていれば、高校2年生からの授業がそのまま受験対策になり、足りない科目を独学で補う手間も省けます。

ステップ5. 選択理由を説明できる状態で希望を提出する

最後に、「なぜ文系(理系)を選ぶのか」を自分の言葉で説明できるかを確かめてから、希望を提出しましょう。

理由は、「なりたい職業や学びたいこと」「必要な科目」「選ぶコース」の3つをつなげて書くと伝わりやすくなります。具体例を出すので、参考にしてください。

目指すもの必要な科目選ぶコース
看護師・生物
・化学
理系
建築士・数学
・物理
理系
弁護士・英語
・国語
・社会
文系
生物を
研究したい
・数学
・生物
・化学
理系
経済を
学びたい
・英語
・国語
・社会か数学
文系
歴史を
学びたい
・英語
・国語
・日本史など
文系

もし保護者や先生と意見が違うのであれば、以下の順で話すと希望が通りやすくなります。

  • 反対する理由を最後まで聞く
  • 目指すもの・必要な科目・コースをセットで伝える
  • 志望校の入試科目など、調べた資料を見せる

理由と根拠がそろっていれば、周りを納得させやすくなります。自分で説明して選んだ道なら、苦手な科目に出会っても続けやすいはずです。

文理選択で後悔しやすいNGな決め方3つ

文理選択する際に後悔しないためには、以下3つの決め方を避けましょう。

いずれも「自分がどうしたいか」ではなく、「避けたいこと」や「他人」を基準にしている点が共通しています。

1. 「数学が苦手だから文系」と消去法で決める

「数学が苦手」という理由だけで文系を選ぶと、受験できる大学の選択肢が大きく狭まります。

数学を避けた場合と続けた場合の進路の違いは、以下のように明確に表れます。

進路数学を
避けた場合
数学を
続けた場合
国立・文系×○
国立・理系×○
私立・文系○○
私立・理系×○

公益財団法人山田進太郎D&I財団などの「文理選択に関するアンケート調査」では、文系を選んだ理由でもっとも多かったのが「理系科目が苦手だったから」でした。

しかし、文系でも国公立大学では、共通テストで数学が必須であることが多いです。私立でも早稲田大学政治経済学部のように、数学を必須にしている大学があります。

実際に武田塾にも、文系の受験で数学を武器にした生徒がいます。「高3秋までサッカー部を続け早稲田商学部合格!」の合格体験記では、文転して早稲田大学を目指した生徒が、本番の数学で大問1つを完答してライバルに差をつけました。

今は数学が苦手でも、文理選択の時点であきらめる必要はありません。高校1年生の秋はまだ高校数学が始まって数か月なので、苦手の原因までさかのぼって学び直せば十分に取り返せます。

2. 「迷ったらとりあえず理系」で決める

やりたいことが文系にあるのに、「迷ったらとりあえず」と理系を選ぶのはおすすめできません。

「迷ったら理系」と言われるのは、理系から文系へ移る「文転」がしやすいと考えられているからです。実際に武田塾にも、「高3で文転し駒澤大学に現役合格!」の合格体験記のように、高校3年生で文転して合格した生徒がいます。

ただし、文転できるかどうかは学校の制度や残り時間しだいです。コース変更ができない高校の場合、授業は理系のまま、文系の受験に必要な社会などを独学で補うことになります。

また、興味がないまま理系に進むと、数学Ⅲや物理の複雑な内容についていけず、勉強への意欲を失いやすくなるでしょう。

やりたいことが文系にあるなら、最初から文系を選んでください。迷ったまま理系を選ぶ場合も、途中で文系へ移れる制度があるかを先生に確認しておきましょう。

3. 友達や家族の意見に流されて決める

友達や家族の意見に流されて決めると、学び始めてから「思っていたのと違う」と後悔しやすくなります。

よくあるのは、「友達が理系だから」と合わせる、先生や保護者に勧められるまま決めるなどするケースです。「理系はかっこいい」「文系は楽そう」といった周りのイメージだけで選んでも、落とし穴にハマりやすくなります。

周りの意見は判断材料の1つとして聞き、最後は自分が学びたいことと、志望学部に必要な科目で決めましょう。

文理選択に迷ったとき・将来の夢がないときの3つの考え方

どうしても文系・理系のどちらにも決めきれないときは、次の3つの考え方を試してみてください。

将来の夢がなくても、方向性を絞る方法はあります。

1. 「人と関わる」「ものを作る」など、したいことから方向を絞る

将来の職業が思い浮かばないなら、「人と関わりたい」「ものを作りたい」といった、したいことのイメージから方向性を絞りましょう。

したいことも浮かばない場合は、次の順で考えてみてください。

  1. 時間を忘れて集中できるのは何をしているときか振り返る
  2. 誰かの役に立って嬉しかったのはどんなときか思い出す
  3. 出てきた希望を、近い分野に当てはめる

例えば「社会の役に立ちたい」なら、医療・福祉・環境・法律のどれに近いかを考えます。近い分野が決まれば、そこで学ぶ学問も見えてきます。

覚えておいてほしいのは、「高校1年生の時点でやりたい仕事が浮かばないのは普通」ということです。学びたい分野の方向性さえ見えれば、文系・理系は選べます。

2. オープンキャンパスや診断ツールで判断材料を増やす

文理選択で迷う原因の多くは、判断材料の不足にあります。少しでも判断材料を増やすためには、オープンキャンパスや診断ツールを活用しましょう。

オープンキャンパスには高校1年生の夏休みに参加し、模擬講義や個別相談で大学の学びを直接確かめてみてください。

また、手軽に自分の傾向を知りたいなら、Web上にある文理選択診断を使うのが便利です。質問に答えるだけで、興味や思考の傾向が文系・理系どちらに近いかがわかります。

ただし、診断結果は自己分析の材料の1つです。理系向きと出ても文系に強い興味があるなら、その気持ちを優先してください。

調べていく過程で気になる学部が見つかったら、パンフレットなどで入試科目の内容をチェックしてみましょう!

3. 数学を選択する前提で進路の幅を残す

どうしても決まらない場合は、数学を続ける前提で選んでおくと、進路の幅を残せます。

文系を選ぶ場合でも、共通テストで使う数学Ⅱ・B・Cの範囲まで勉強を続けておけば、国公立大学や数学必須の私立大学を受験できます。

また近年では、文系・理系を問わずデータサイエンスやAIの基礎を学ぶ大学が増えているため、数学は大いに役に立ちます。

将来の夢がまだない人は、文理融合系の学部や、幅広く学べる教養系の学部も選択肢に入れてみてください。迷いながら考えた経験は、高校2年生以降に勉強を続ける原動力になります。

なお、ここまで記事を読んでも1人で決めきれないときは、ぜひ以下のリンクから武田塾の無料受験相談を利用してください。志望校が決まっていない人でも、今の成績と興味をもとに進路の候補を一緒に考えます。

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文理選択でよくある質問

最後に、文理選択についてよくある質問へ回答します。

Q. 文理選択を後悔する人はどれくらいいる?

A. 約2割です。

公益財団法人山田進太郎D&I財団などの「文理選択に関するアンケート調査」(2023年)では、文理選択を後悔した人は約2割でした。同じ調査で「選び直せるとしたら何を知りたいか」を尋ねると、将来とのつながりや勉強内容を挙げる人が多く見られました。

文理選択をする前に、将来の展望と勉強したい内容を考えておけば、後悔する確率を減らせるでしょう。

Q. 文理選択を間違えたら、あとから変えられる?

A. 高校の制度しだいです。

理系から文系への「文転」は比較的しやすい一方、文系から理系への「理転」は数学Ⅲや未履修の理科を新たに学ぶ必要があり、負担が大きくなります。

どちらも早いほど軌道修正しやすいので、迷いが出た時点で担任に相談しましょう。

Q. 文系と理系はどちらを選ぶ人が多い?

A. 文系が多数派です。

2019年の文部科学省「高等学校生の文系・理系の選択状況について」によると、文系・理系コースのどちらかで学ぶ高校3年生のうち、文系は68%、理系は32%でした。元のデータは、国立教育政策研究所が2013年3月にまとめた報告書です。

ただし、多数派かどうかは判断基準になりません。自分の志望学部に必要な科目で選びましょう。

Q. 文理選択がない高校もある?廃止されるの?

A. あります。ただし、国がコース分けを一律に廃止する方針ではありません。

2013年の報告書の時点で、文系・理系のコース分けを実施していた高校は66%でした。文理融合の流れでコース分けをやめる高校も出ています。

文部科学省の会議でも、目的はコース分けをなくすことではなく、文系・理系の両方を幅広く学べるようにすることだと説明されています。コース分けがない高校に通っている人は、まず担任の先生に相談し、志望学部に必要な科目を履修できるか確認しておきましょう。

【まとめ】文理選択は将来から逆算して自分で決めよう

文理選択は高校1年生の秋から冬に決める学校が多く、高校2年生からの履修科目と受験できる学部を左右します。

将来への影響が大きいからこそ、理由があいまいなまま決めるのは避けましょう。なりたい職業や学びたいことから逆算して選べば、後悔の少ない方向に進めます。

この記事で紹介した希望提出までの流れを、以下にまとめました。

  1. 好きな科目・得意な科目・興味を書き出す
  2. なりたい職業や学びたい学問から方向を仮決めする
  3. 気になる学部の入試科目を調べる
  4. 理科・社会・数学をどこまで履修するか決める
  5. 選んだ理由を先生や保護者に説明してから提出する

この順番で希望を提出すれば、理由を説明できる選択ができます。じっくりと自分の得意分野や好きなことを洗い出して、納得できる文理選択をしましょう!

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